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そぶりをやめて
第11章 半年と3日
飲み込まれるように、指が奥へと深く進んでゆく。

「あっ、...やあっ、んっ」

ゆっくりと蠢く指が気持ちよくて、より奥に誘うよう腰が揺れる。

胸も揺すられ、首筋に熱い吐息がかかる。

「..ぁあっ、...そこぉ。.......んんんっ!」

小さく痙攣して果てると、顔が向けられ舌が差し入れられる。

腕を回して、深く口付ける。

波打つナカが未だ残る指を、時折締め付けている。

「この中、すっげー気持ちよさそう」
「...んっ、ベッドに、行こっ?」

おデコを突き合わせるように会話して、また舌を交わす。

「ここじゃ、ダメ?」
「ん...ふ、ダメ...っ」

指がようやくその場所から抜かれて、体にまとわりついていた腕の力も緩まった。

汐里がまずは立たないとと思い、浴槽の縁を持ってなんとか立ち上がる。
続けて佳佑も立ち上がって、お湯の表面が大きく波打つ。

温泉の素を入れてるから、シャワーを浴びずに脱衣室に出る。

ほぼ毎日2回シャワーを浴びるセイで、バスタオルではなく、少し大きなタオルがいくつかストックされている。
それぞれそれを取って素早く体を拭く。

といっても、佳佑は拭くのもそこそこ、髪もビショビショのまま、まだ体を拭いている汐里に抱きついてくる。
固いモノが起き上がってきてるのが分かるけど。

「ちょ、ちゃんと拭いて」
「...早くイこ」

そうは言われても、まだ髪も濡れてるし。
せめて化粧水はつけないとだし。

「っは...。ここで挿れていいの?」

洗面台の窪みから化粧水を取り出してつける為に、すこしだけ突き出したお尻のスキマに、佳佑が固くしているモノを擦りつけている。

「っや、待って...、んっ」
「...っ、このまま挿れたい」

ぐっと腰を掴まれて、大きく全体を擦られる。

まだ湿ったままのその場所が、音を立てているのが耳につく。

「あっ、ベッド、...行こっ、て言ってるの、にぃ」
「もう、ムリっ...ああっ」

次第に前のめりになり挟んでいただけのそれが、入口を探って押し入った。

「んあ...ああっ」
「くっ...、は。すげー気持ちいい」

久しぶりの行為だったが、お湯の中でしっかり解されて、蕩けるぐらい気持ちいい。

「んっ、あっ、すごい固い...、んあっ」
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