この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そぶりをやめて
第3章 3週間
ピピピピピ...。

ヘッドホンをしていても、かすかに気付いた。

どっかで、何か鳴ってる?

片耳を外してみると、明らかに鳴ってる。

しかも、隣の寝室から?


もー!まっけーの電話じゃん?爆睡で気付かないんだわ。

見ていたネットドラマの再生を止めて、しぶしぶ寝室に向かう。


寝室では、今日搬入されたばかりのダブルベッドに佳佑が丸まって眠っている。

「まっけー、鳴ってる!」

こんな長い時間鳴らしてたら、マンションの近隣に迷惑だわ。
誰だか知らないけど、深夜なのに諦めないなぁ、もう。

ベッドのヘッドボードに充電してるスマホを見つけ、佳佑に渡そうとして、それがアラームということに気付く。

な、アラーム?

アラームなら汐里にも止めれる。
タップして、やっと音が止まった。

なんなのもー。

「...う。今何時?」

やっと起きた佳佑が、布団から頭を出てきた。
ボサボサ頭で眉間にすごいシワを寄せた状態で聞いてくる。

まっけーのスマホ画面は、0:02だわ。

「0時になったとこ」画面を見せて、そのまま手渡す。

「ってか、なんでアラーム?めっちゃ鳴ってたよ」

こんな時間に起きなきゃいけないなんて、なんかあるのだろうか。

「...おー」

なんなの。

「たなっちは、...まだ寝ないの?」

去りかけた背中に、渡したスマホの画面に目を落としたままの佳佑が質問する。

ドラマがまだ途中だ。
ネット配信の海外ドラマにハマると、どうも時間を忘れて次々見てしまう。

「んー、今いいとこでさぁ。もうちょっとかな」

平日ならそろそろ眠る時間だけど、明日休みだし。
せめて今途中で止めて来たヤツは見終わりたい。

「おやすみー」

引き戸を閉めるも、佳佑は無言だ。

なんなの。

ヘッドホンを掛け直し、数日前に届いたダイニングのイスに座り直した。

部屋の大きさ的にノーマルのソファが置けないので、ダイニングの椅子がソファタイプの物にした。

これがかなり居心地が良くて、ネットドラマを見るのにも最適だ。


途中だった1話分を見終わり、次話に進むか悩む。
でも、残り3話でシーズンが終わることを考えると...。
とパソコン画面をスリープにした。

コップを洗って、明日朝仕上がるように洗濯機をセットして、もう寝ましょ。
/240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ