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そぶりをやめて
第19章 250日
この頃は、カフェの売れ行きがホント良くなってきた。
嬉しい事に、2時過ぎにはランチが売り切れだ。

「汐里〜。アレ出しといてー」

調理で手の離せない成道や倫子に代わって、汐里が表の看板に『SOULD OUT』の張り紙をしておく。

軒先から帰ってくると、コーヒーのはいったカップが4個、トレイに乗っていて。
倫子に「はい」と、渡される。

「え...、いいの?」
「もうほとんどハケたしね。なるべく静かによ?」

...それは、自信がない。

倫子も分かって言ってるらしく、にやりと笑っている。


コーヒーの乗ったトレイを受け取り、隅っこの3人の所に行く。

「あ、きた〜」「汐里〜」「え、コーヒー頼んでなくない?」

同級生の、ゆーな、れいちゃん、しろべぇの3人だ。
汐里に内緒で、3人で示し合わせたらしい。
仕事の休みを合わせて、食べに来てくれている。

「サービス。私もちょっと休憩」

小声でそう言って、そっと座る。
しろべぇが慌てて、空きイスに置いていたカバンを退けた。

「今日はありがとね〜。ワザワザ休みまで」

「うちは、ほら。昔から在宅気味で、休みは結構取れるから」
とは、プログラマー的なことをしているらしい、れいちゃん。

「私は、今パートみたいなカンジだし」
とは、保育士のしろべぇ。
子どもが小さいのと、妊活中の今は、週3でのパートらしい。

「久しぶりに休み取っちゃった〜」
とは、某宅配センターに務める、ゆーな。
コロナ禍で、めっちゃ忙しいらしい。
もうすぐ、お歳暮シーズンもやってくる。

「ごめんね。ほんと〜」
「いいのよー。久しぶりに皆に会いたかったし〜」
「汐里が、働いてるとこ見えて楽しいよね」
「子どもと離れてさぁ、カフェでランチなんて、何年ぶり??」

「確かに〜」と、3人が揃う。

ママあるあるなんだろう。

「ゆーなとは小学校でたまに会うけどね」

子ども同士が、学年は違うが同じ小学校に通っている、ゆーなとれいちゃん。

しろべぇの勤める保育園には、ゆーなの末っ子が通っている。

「らんちゃんよね。有名人よ」
「ヤダー。もう。迷惑かけてない?」

れいちゃんと、しろべぇは、たまたま近所に住んでいるらしい。

「ゴミ捨ての時とか会うよね」
「そうそう。たまに旦那の時あるけど」
「あはは。たまーにでしょ」
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