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そぶりをやめて
第19章 250日
こんな時、少し汐里は寂しくなる。

子どもが居ないのだから、話が合わないのは仕方ない。


それに気付いたゆーなが話を振ってくれる。

「そうそう。葵ちゃんと、ウチのるいが同じクラスよ」

「えっ。葵ちゃん?ウチの?」

ウチというか、成道と倫子の2番目の女の子で。
汐里の姪っ子だ。
ゆーなの次男るい、とそういえば同い年か。

「そーなの?知らなかった」

ご近所あるあるにちょっと参加出来て嬉しい。

ゆーなが、倫子と会釈で挨拶している。

「ま、男女違うから、あんま遊んだりとかはないみたいだからねー。うちの子たち、誰に似たのか凶暴だし」

元気が有り余って居るので、数年前から隣町の空手教室に3兄弟とも通っているらしい。

「ウチの小学生も習わせようかな。ゲームばっかしてるからさぁ」
「空手いいよ〜。礼儀とかも教えてくれるしね!」
「あら。何歳から?3歳はまだ早い?」

...また取り残された。
仕方ないけど。

冷めてきたコーヒーを飲む。

そろそろ、明日の仕込みに戻ろうかな。


「そうそう!こないださ、汐里とまっけー見かけたよ」

そう言うのは、しろべぇ。
ショッピングモールにある、スーパーのコーナーで見かけたらしい。

「えー、いつ?声掛けてくれたらよかったのに〜」

そこには休みの度に佳佑と買い出しによく行くから、いつの事だか。

「だって〜。すっごいラブラブなカンジで。ぴとー、ってくっついてて」
「まじ?まっけー、そんな事すんの?」
「え、汐里でしょ〜」

え、そんなワケないし。

「まっけーの手がこう、汐里の腰の辺りで。こう、顔が近くって」

汐里の隣に座るしろべぇが、汐里を使って再現してくれる。

腰の手がくすぐったいし。めっちゃ顔近いし。

「うそうそー!そんな事ないって」

こんなの、絶対違和感ありまくりで、やってるハズない。
絶対、大袈裟に面白がってる。

「え、でも。いつかそのモールの映画館で2人見かけたけど。そんなだったよ〜」

「は?え、いつ?」

ゆーなが、見かけたのは11月の頭の祝日。
旦那と上の2人の男の子チームと。末っ子の女の子とゆーなの女の子チームで別れて、映画を見て。
女子チームが先に終わって男子チームを待っている時に、ポップコーンの行列に汐里たちを見かけたらしい。

「その時は、汐里がまっけーに抱きついてたけど」
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