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そぶりをやめて
第19章 250日
至近距離だし、そんな事を聞かれても、どう答えたらいいのさ。

「...まぁ、今のとこ?」

視線を外したまま、消え入るような声でそう答えると、佳佑が笑い出す。

「なんだそれ」
「だってー」

まだ1年も経ってないし。
そんなすぐすぐ判断できるものでもなくない?

流しについていた佳佑の腕が離れて、やっと解放されたと思ったのに、そのまま抱きすくめられた。

「ちょっと!」
「俺は良かったと思ってる」

佳佑が発する声が、振動とともに体中に響いてくる。

「...うん。わかったから」

恥ずかしいし、何より苦しいから、もう離してほしい。

「結婚したのが汐里で。本当に良かった」

うん。分かった。分かってるよ。

その意味を込めて、背中をタップする。

「汐里、好きだよ」

そんな、一世一代の告白みたいな力を込めなくても。

「分かってるってば...」
「冗談とかじゃなくて、ホントの本当に...」

体を少し離して、力説しかけた佳佑の唇を手で遮る。

「分かってるって」
「ほんほひ?」

しつこいなー。

何か言い返そうと思いながらも。

何かがつっかえていて。

言葉に出来なくて、手を離したその場所に唇を寄せる。


少し驚いた佳佑も、唇を突き出すように寄せて。

互いの腕を回しなおして、ねっとりと唇を交わしてゆく。

「チョコの味...」

ふふっと笑いあって、唇を重ねて舌を絡ませる。

ただのキスじゃない、これから先を予感させるような。
艶めかしく動いて、互いの理性が飛んでいきそうな。
体も密着して、佳佑の足が汐里の足の間に入ってきて。
お尻が持ち上げられ、流しの横のとこに乗せられた。

「...だめだよな」

急に佳佑が汐里の胸の上で苦しそうに言い出した。

「...え?」
「ヤリ過ぎって注意されたばっかなのに...」

そう言いながら、汐里の首筋にキスを落として。

「辞めないで。...このままシよ」

足を佳佑の腰に絡ませて、腕を首から頭にかけてまとわりつかせ、その体を引き寄せる。

なんて言っていいか分からない。

「...排卵日、だから」

ふっと笑ったのが、体を伝ってくる。

「じゃ、いっぱいシなきゃ」
「うん。いっぱいシよ」

見つめ合って、深く舌を絡ませた。
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