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そぶりをやめて
第21章 288日
あのキャンプから丁度1年後ぐらいが、産まれて少しお出かけ出来るぐらいでは無いかと思うのだ。

まだ随分先の話になってしまうけど。

「家族旅行か。いいね。俺頑張る」

何を頑張るんだ。


佳佑の両親は、それぞれが同じ市内の別の学校の教師で。
元々は職場結婚らしいが、結婚してからは別の中学に勤務している。

2人ともが教師という職業柄、家族で旅行ということをすることが無かった。
部活があったり、受験生を受け持っていたり。
長期で休みを取れたことが無いからだ。
お正月やお盆でも、交代で学校に詰めたり。
補導で、田舎とはいえ繁華街と呼ばれる地域なんかの見回りをしたり。

だから、自分は絶対教師にはならない。
土日が休みの仕事につくんだ!

と、銀行員になった。

「そんな理由だったんだー」

まだまだ知らないことが多い。

長期の休みは、希望を出して、上司が調整のうえ許可する。

去年は、新婚旅行という名目で、今の上司が比較的融通を聞かせてくれたが。
今年はどうなるか。

近場の温泉地が、地元割引をやってたり。
キャンプの人気も上がってきていて。
この真冬の時期ですら、長期休みの争奪戦らしい。

それに、コロナが落ち着いたら海外に行きたい、とウズウズしてる同僚が多いのもある。

今度の夏頃は一体どうなっているやら。

「今から申請出しとくわ」

「え。早過ぎない?」

まだ年が明けたばかりなのに。
何より。無事出産してから、の事だし。

「いや。あのコテージにまた行けると思うと、モチベーションがアガるから」

確かに、あのコテージは最高だった。
ワンルームなんだけど、天井が高くて、窓が大きくて。
ベランダから見える景色もよかった。
キッチンもあって、ウォーターサーバーもあった。
敷地内にレストランもあって、そこに行くことも出来たし。
デリバリーもしてくれた。
お風呂も広くて、ベッドもおっきくてふかふかで。
ネットでテレビや映画も見放題だし。

正しく、非日常だった。

それで、ついつい開放的なカンジになって。

コテージ内のあらゆる場所で、セックスをしまくって。

乱れまくって。

あの日々で、汐里に変化があったと言っても過言ではない。
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