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そぶりをやめて
第8章 140日
兄は、今は結婚して落ち着いているが、昔は“やんちゃ”と言われる部類に属していて。
高校卒業後は、海外をバックパッカーとして渡り歩いていた。
兄嫁も、元バックパッカーで。2人の出会いは、インドだ。
姉は、未だにアクティブで。
汐里が少し前に連絡した時は、キューバにいた。
確か今は、このコロナ禍で1年ぐらい前に日本に帰ってきたらしいけど、こっちには帰ってきてない。
あっちにパートナーが待ってるからやっぱり帰りたいとかで、足止めをされた都会に、今は待機している。
今は田舎の会社員の父親だが、汐里が4年生になるまでは、都会に住んでいて。
とある外国資本のレストランチェーンで、仕入れ担当だった。
よく海外出張もあって、汐里が2〜4歳の時は、ほとんど記憶にはないがマレーシアに住んでいた。
汐里は、さほど海外に興味がないが、それでも、学生の頃は大学の短期留学でイギリスに行ったり。卒業旅行で、ヨーロッパ周遊したり。姉が何年か前にメキシコにいた時は遊びに行った。
好きなバンドがアメリカで公演した時は、ファンクラブのツアーに参加した。
まぁ、普通の家族、ではないかもしれない。
「いや、すごいよ。俺、海外行ったことないし」
だから、余計に新婚旅行で海外に行ってみたかった。
「汐里さんは、英語が話せるの?」
途中から、気になっていたのか佳佑の両親が聞き耳を立てていた。
「いえいえ、全く。まぁ、私は大したトコ行ってないんで、なんとか身振りとかで」
「マジで?通訳して貰おうと思ってたのに」
「いやぁ、ご両親に早く会ってみたいなぁ」
「私は、お母さまにはお会いしたことあるわよ。ちらっとだけど。ほら、運動会とか学校の役員で。今もたまーに、スーパーでお見かけするし」
田舎なので広い学区だが、同じ小中学校に通っていた。
ので、ある程度顔は知ってる。
このコロナで、結婚式どころか、両家の顔合わせもまだなのだ。
本来なら、親戚の人達にも結婚式でお披露目して。
そしたら、昨日今日との親戚周りの挨拶もしなくてすむ。
一応、以前撮ったウェディング・フォトを持って、ぐるぐると親戚
に挨拶して回っているのだ。
「じゃ、そろそろ行くか」
高校卒業後は、海外をバックパッカーとして渡り歩いていた。
兄嫁も、元バックパッカーで。2人の出会いは、インドだ。
姉は、未だにアクティブで。
汐里が少し前に連絡した時は、キューバにいた。
確か今は、このコロナ禍で1年ぐらい前に日本に帰ってきたらしいけど、こっちには帰ってきてない。
あっちにパートナーが待ってるからやっぱり帰りたいとかで、足止めをされた都会に、今は待機している。
今は田舎の会社員の父親だが、汐里が4年生になるまでは、都会に住んでいて。
とある外国資本のレストランチェーンで、仕入れ担当だった。
よく海外出張もあって、汐里が2〜4歳の時は、ほとんど記憶にはないがマレーシアに住んでいた。
汐里は、さほど海外に興味がないが、それでも、学生の頃は大学の短期留学でイギリスに行ったり。卒業旅行で、ヨーロッパ周遊したり。姉が何年か前にメキシコにいた時は遊びに行った。
好きなバンドがアメリカで公演した時は、ファンクラブのツアーに参加した。
まぁ、普通の家族、ではないかもしれない。
「いや、すごいよ。俺、海外行ったことないし」
だから、余計に新婚旅行で海外に行ってみたかった。
「汐里さんは、英語が話せるの?」
途中から、気になっていたのか佳佑の両親が聞き耳を立てていた。
「いえいえ、全く。まぁ、私は大したトコ行ってないんで、なんとか身振りとかで」
「マジで?通訳して貰おうと思ってたのに」
「いやぁ、ご両親に早く会ってみたいなぁ」
「私は、お母さまにはお会いしたことあるわよ。ちらっとだけど。ほら、運動会とか学校の役員で。今もたまーに、スーパーでお見かけするし」
田舎なので広い学区だが、同じ小中学校に通っていた。
ので、ある程度顔は知ってる。
このコロナで、結婚式どころか、両家の顔合わせもまだなのだ。
本来なら、親戚の人達にも結婚式でお披露目して。
そしたら、昨日今日との親戚周りの挨拶もしなくてすむ。
一応、以前撮ったウェディング・フォトを持って、ぐるぐると親戚
に挨拶して回っているのだ。
「じゃ、そろそろ行くか」