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そぶりをやめて
第8章 140日
卵焼きに、ほうれん草のごま和え、納豆、昨日の残りのサラダ、お義父さんが作ったというパプリカのピクルス、祖母のきえが漬けたきゅうりの浅漬け、白ごはん。
そして、具だくさんの豚汁。

「やった!豚汁だ〜」

お出汁が美味しくて、体に染みる。
佳佑が作ったのかな。いつもの味。

「お袋だよ。汐里が豚汁好きだって言っといた」

ま!
それはそれは...。ありがたい。

しかし、テーブルには沢山のおかずが並んでいるが、食べているのは、佳佑と汐里の2人だけだ。

「親父たちはもう食ってる」

義両親は散歩前に。
祖母のきえも、近所の公園で行われている朝ヨガ教室に行っているらしく、もう食べ終わっている。
弟の彰佳は、小中学の塾講師で、夜型人間なのでまだ寝ている。

弟さんはともかく、さすがの松岡家。
朝からめっちゃアクティブ。

「昔から、こんな朝早いの?」
「ん。まあ、そうなるかな」

佳佑が中学生の頃までは、朝は皆で走っていた。
ちょっと先の小高い山に小さい神社があって、そこの階段を誰がいちばんに上がれるか競走した。

その割には、小学生から佳佑はぽっちゃり気味だったような。

「お腹が空き過ぎて、ジョギング後にもっかい朝ごはん食べてた」

両親2人とも教師で、ジョギングが終わり次第、朝早く出掛ける。
その後、佳佑は自分でご飯をよそって、漬物とか佃煮とかでどんぶりいっぱいご飯を食べ。
学校に行くまでゴロゴロと本や漫画を読んだしてから登校していた。

なるほど。そりゃ太るわ。

なんだか、佳佑のルーツが知れたみたいで楽しい。

「たなっちは?」
「え?ウチ?フツーだよ〜」

同じ敷地内に住む祖父母は、細々と農家だったので、比較的朝早かったようだが。
汐里の父親は、普通の会社員。母親は今はパートだが、当時は専業主婦。
小さい頃は両親や兄姉と一緒に食パンとかを食べていた気もするけど。
ギリギリまで寝ていたい汐里は、朝食べないことも多く。食べても、バナナとか食べる程度。

「いや、たなっちのとこ、家族がフツーじゃないから」
「そう?」

そう言われたら、ある意味アクティブかもしれない。
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