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世界で一番身近な女
第10章 禁欲

乃梨子との通話を終えると
タイミングを見計らったかのように母の希美枝が部屋にやってきた。

「大介、夕飯どうする?
お父さん、仕事で遅くなるから食べてくるって…
紗希もデートに行くって言って出ていっちゃったし…簡単なものでいいかしら?」

「なんでもいいよ」

「体調が悪いんならお粥でも作ってあげようか?」

「そんな気を使わなくていいよ」

「そう言われても…
お母さん、大介の体が心配なのよ…
そうだ!熱があるんならお風呂も控えた方がいいし、お母さん、あなたの身体をお湯で絞ったタオルで拭いてあげるわ」

「よせやい!ガキでもねえんだから。
それに、一晩や二晩ぐらい風呂に入らなくても死にはしないさ」

「ダメダメ!若い体は新陳代謝が活発なのよ
綺麗にしとかなきゃ体臭がひどくなるわ」

そんなことをしなくてもいいと言っているのに
母の希美枝は嬉しそうに鼻歌混じりでバスルームに駆け込んで手桶に熱めのお湯とタオルを携えて戻ってきた。

「お母さんね、子供の時におばあちゃんの介護で身体を拭いたりしてあげてたの
だから、上手だと思うわ」

「ばあちゃん?千葉の?まだ介護なんて要らないだろ?ピンピンしているし」

「いやねえ、お母さんのおばあちゃんだから、あなたにとっては曾祖母よ」

そっか…そうだよね…

「ほら、さっさとパジャマとシャツを脱ぎなさい。なんなら、お母さんが脱ぐのを手伝いましょうか?」

「いい!いい!自分で脱げるよ」

まったく!人を子供扱いしやがって!
僕が立派な大人だというのは抱かれて知っているくせに!

背中に熱い湯で絞ったタオルが沿えられて
優しく撫で上げてゆく。
自分で上手だと言ったとおり、何だかホッとする気持ちになった。

「さあ、今度は胸よ
おばあちゃんね、私におっぱいを拭かれて気持ちいいのか皺くちゃの乳首を勃起させちゃってね…
その時だけは顔色が良くなって頬をほんのりと桜色に染めていたわ…」

ほら、ちょうどこんな風に乳首を勃たせていたわ。

あまりの気持ち良さに、大介の乳首もカチカチに勃起し始めていた。

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