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世界で一番身近な女
第2章 姉の葛藤

「私、正樹が思っている以上に恋多き女よ
それでも構わないって言うの?」

「お前が超淫乱女ってのはとっくの昔に気づいていたさ。
俺と付き合っている時も他に男がいたんだろ?」

「やだ…バレてたの?」

「バレるに決まってるだろ!
俺と寝ている時も、逝きそうになったら
やたらと違う男の名前を叫んでるときがあったしな」

『あちゃ~…完璧にしていたと思っていたのにぃ』

「だからさ、お前が他の男に抱かれようが
俺としちゃ知ったこっちゃないんだわ
俺とのエッチが一番だと思わせてやるさ」

だからさ、ヨリを戻そうぜ

そう言って正樹は、机の下で紗希の太ももを撫でた。

『あ…その触り方…気持ちいい…』

さっきまでのお怒りモードなど忘れてしまい
紗希は正樹の太ももへの愛撫に身を任せた。

調子に乗って正樹の指は紗希のスカートを捲って股間に近づいてくる。

目敏(めざと)く彼の指は紗希のタテスジをショーツの上から擦ってくる。
やがて、その指先はタテスジの奥の包皮に隠されたクリトリスの膨らみをチョンっと触れた。

「あうっ…!!」

昨夜、弟とドサクサのセックスをしたけれど、
童貞坊やの拙(つたな)い触り方と違って熟練のペッティングに紗希は思わず声を漏らした。

「ほらそこ!うるさいぞ!
私の講義がつまらないんなら出ていきたまえ!」

いつの間にか教授のセミナーが始まっていて
講義室はシンと静まりかえっていたので
紗希の漏らしたあえぎ声は、やたら大きく講義室に響いてしまった。

「すいません!教授の講義がわかりやすくて
今まで気づけなかったところに気づいて彼女が驚いて声をあげてしまったんです!」

そんな見え透いた嘘を言ったら
教授の機嫌がますます悪くなるかと思いきや
「ふん!そんなおべんちゃらを言っても加点してやらんぞ」と仏頂面の教授の頬が弛んでニヤリと笑った。

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