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世界で一番身近な女
第2章 姉の葛藤
やがて大胆にも正樹の指はショーツに潜り込んで、紗希の花園をかき混ぜ始めた。
紗希は顔を真っ赤にして手で口を押さえて声が漏れないようにするのが精一杯だった。
講義室の最後列の席…
前方に陣どる学生達は真摯な眼差しで壇上の教授の言葉に耳を傾けている。
チョークを手にした教授は得意気に法則を読み取りにくい文字で走り書きしてゆく。
カツ、カツ、キュッとチョークの音が講義室に響く。
その音に合わせて正樹の指が紗希の花園をかき混ぜる。
クチュ、クチュ、クチュ.....
淫らで湿った音が、紗希の股間から漏れ聞こえる。
紗希の荒い息づかいが少しずつ大きくなる。
「あ、ああ…」
何だかんだと言ったって、正樹は紗希の本命彼氏なのだ。
その指のリズミカルな動きに、紗希の官能に火がつき、自分を押さえられなくなってゆく。
理性が完全にふっとびそうだった。
真面目で人一倍羞恥心の強い女である紗希だからこそ、講義中に淫らな事をされて羞恥心のメーターは振りきりそうだった。
人前で悶えるような恥ずかしい姿を晒すことなど、決してしてはいけないと思えば思うほど官能の炎は燃え盛ってゆく。
股間をまさぐる正樹の指に合わせて、
紗希はたまらずに自分で服の上から乳房を弄くりまわして今すぐにも逝けそうだった。
ソッと服の裾から手を忍び込ませてブラの中に手を差し込む。
左手で乳首をつまみ、右手の指先は愛しそうに股間を撫でる正樹の手首を撫でた。
「気持ちいいよね?」
耳元で囁かれると思わず背を仰け反らせて反応してしまう。
正樹は調子に乗って陰核と亀裂を激しく擦っている。
「はぁん、ああん、ああ…」
潤んだ目は焦点を失い、何も見えていなかった。
口元には涎すら垂れている。
今すぐ全裸になって正樹のペニスを迎え入れたくなる。
たまらずに彼の股間に手を伸ばすと、固く勃起していた。
「欲しくなった?」
「欲しい…」
紗希は呻(うめ)くように呟く。
女の肉体から放たれる牝(メス)の匂いに呼応するように、ムンムンと若い牡(オス)の匂いが漂う。
「はぁっ、ああ、だめ…」
彼の指の動きがさらに激しくなり、
体がヒクヒクと細かく震えはじめた。
絶頂が近づいていることが明らかだった。
生まれて初めて講義室の神聖な場所でエクスタシーを迎えようとしていた。