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世界で一番身近な女
第2章 姉の葛藤

大介の方はというと…

早く授業が終わって解放されるのを今か今かと待ちわびた。
いつもは授業中に居眠りをする大介だったが、
今夜は、もう一度姉とのセックスを待ちわびて
朝からコンビニで精力剤のスタミナドリンクを三本も飲んできたので目が血走り、脈拍も早くなっていて居眠りどころではなかった。

おまけにクラスメイトの女子に目をやると
イヤでもヌードを想像して勃起しまくっていた。

放課後になって、いそいそと帰り支度をする大介に親友の大場聡が「なあ、今夜は暇なんだろ?カラオケに行こうぜ」と誘ってきた。

いつもの大介ならば二つ返事で誘いに乗るのだが、
家で姉と楽しいセックスが待っていると思うと
「悪いな、今夜はちょいと用事があるんだ」と断った。

「え~っ?ノリが悪いなぁ
女子も来るんだぜ?ほら、お前が好きだと言っていた乃梨子ちゃんも誘ってあるんだ
来ないと後悔するぜ
まあ、何がなんでも来ないと言うのならお前より先に俺が告っちまうけどいいんだな?」

えっ?乃梨子ちゃん?

不意に大介の心の中に天秤が現れて
乃梨子ちゃんと姉の紗希を量(はか)ってみた。
天秤は何度も揺れたけれど、最終的に姉の紗希を選んだ。

告ってみてもOKをもらえるかどうかの女よりも、
「こんなことをしちゃダメなのよ」と言いながらも抱かせてくれる姉との肉体関係が楽しみで仕方なかった。

「悪いな…やっぱり今日は止しとくよ」

いいんだな?後で後悔するなよ!

大場聡の罵声を浴びながら
勃起している股間をバッグで押さえつけながら
『お前なんか振られてしまえ!』と心の中で罵倒しながら大介は帰路についた。

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