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世界で一番身近な女
第3章 カラオケルームにて…
僕と乃梨子ちゃんの密接は、さらに濃密になってゆく。
ふと、周りを見渡すと誰もがちゃんとペアを組んでいて、体を触りあっていた。
大場の奴も大胆に抱き寄せた女子のおっぱいを揉んでいる。
よしっ!
それじゃあ僕も憧れの乃梨子ちゃんのおっぱいを堪能させてもらおうかな。
肩を抱いているのと反対の手を、そっと乃梨子ちゃんの胸の前に持ってゆき、指先が胸の膨らみにタッチしようかというその時、乃梨子ちゃんは口を手のひらで押さえて「ごめんなさい!」と告げると、
逃げるようにカラオケルームから飛び出した。
酔っぱらっているのを口実に
ちょっと大胆に攻めすぎたかな?
ここは男らしく謝らなきゃ!
僕は乃梨子ちゃんの後を追ってカラオケルームを飛び出した。
乃梨子ちゃんは真っ青な顔をしてトイレに駆け込むところだった。
「乃梨子ちゃん!待って!!」
叫んだ僕の声が聞こえているはずなのに、
乃梨子ちゃんは呼び掛けに無視してトイレに駆け込んだ。
「乃梨子ちゃん!!」
思わず駆け寄って女子トイレのドアを開けかけたけど、かろうじて残っている僕の理性が
ここから先は女性の領域なのだと、少しだけドアを開いたけど、何とか踏みとどまった。
乃梨子ちゃん!ごめんね!!
ドアの隙間から声をかけようとしたその時、
個室の中から苦しそうなリバースをしている乃梨子ちゃんの音がした。
リバースは一定のリズムで繰り返され、
何度目かの行為を終えると口をハンカチで押さえて乃梨子ちゃんが出てきた。
「乃梨子ちゃん…大丈夫?」
僕の問いかけに首を振って大丈夫ではないと告げる。
「気分が悪いの…帰りたい…」
「よ、よしっ!わかった。
僕が送ってゆくよ」
さっきまでいた部屋に戻って、僕は二人分の料金を大場に握らせた。
「乃梨子ちゃん、気分が悪いっていうから送っていくよ」そう告げたけど、大場はウンと頷くだけで、その目はトロンとしていて、ちゃんと伝わったかどうか怪しいものだった。