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世界で一番身近な女
第1章 世界で一番身近な女
その頃、姉の紗希はかなり泥酔して帰宅した。
ボーイフレンドは数多くいるが、その中でも本命としていた男に振られたから帰宅途中で酒を煽るように飲みまくった。
その男はルックスも性格ももちろんのこと、
ペニスの大きさや長さ、性癖さえ紗希の望み通りの男だった。
いろんな男とSEXしたが、彼とのSEXが一番陶酔できた。
「俺…お前とはもうできねえよ」
他に好きな女が出来たから、もうこれで終わりにしようぜ。
彼は紗希の顔を見つめることなく、
遠くに視線をやりながらそう告げた。
「バカにしちゃって!!
そんなことのためにイチイチ呼び出すんじゃないわよ!」
何とも言えぬ怒りがフツフツと沸き起こっていた。 今夜も激しいSEXを期待してとびっきりのランジェリーを身につけてイソイソと出かけた自分が情けなかった。
男を捨てることはあっても、男に捨てられるのは初めてだった。
むしゃくしゃしていた。
シャワーでも浴びて、さっさと寝てしまおう。
帰宅すると紗希はバスルームに向かった。
もし、脱衣カゴに大介の下着が放り込まれていれば 弟が入浴しているとわかっただろうが、大介は自室から素っ裸のままでバスルームに直行したので紗希は誰も入浴していないものだと思っていた。
カチャ… いきなりドアが開いて裸の紗希が入ってきたのだから大介は目を丸くして驚いた。
「ね、姉ちゃん!!なんだよ、いきなり!!
俺が先に入ってんだぞ!!」
大介が自分を非難する声を出した素面(しらふ)ならば、キャーと悲鳴をあげて飛んで出て行っただろうが、泥酔し自暴自棄になっている紗希はお構いなしだった。
「いいじゃん、姉弟なんだしさ~~、
それによく一緒にお風呂に入ったじゃん」
「そ、それは子どもの時の話だろ!!」
見てしまった…
成熟した姉の裸体を…
それとともに自分も見られるということだ!
大介はバスタブの中であわてて股間を手で隠した。