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世界で一番身近な女
第8章 夜の学校
ツーンと油絵の具の匂いがする。
日常とは違う匂いと学校で乃梨子と二人っきりというシチュエーションに大介の興奮度は高まって行く。
ただ、四方に置かれたデッサンのための石膏の胸像が月明かりでやけにくっきりと暗闇から浮かび上がってこちらを見ている気になるのが少し落ち着かない。
「ほら、寝転んだポーズを取ってデッサンしてもらうために、この部屋にはソファもあるのよ」
石膏の胸像の視線など気にならないのか
乃梨子はソファに深々と腰を降ろした。
背もたれに体を預けてふんぞり返るものだから
ミニスカートから見える生足の太ももの白さも石膏の胸像に負けないほどに月明かりで白く艶かしかった。
「何してんのよ
早くそばにいらっしゃいな」
大介を呼び出しただけあって
彼女はやけに積極的で男に飢えているようだった。
だけど、こんな暗闇でセックスをした経験のない大介は自分でも知らないうちに緊張して、まるで初対面の女に相手してもらうかのように体を強ばらせていた。
「あら?カラオケボックスの時とは違っておとなしいじゃない。
ガツガツ責めてくるあなたも好きだけど、
萎縮して童貞のようなあなたも好きよ」
乃梨子は大介に抱きついてきて
素直に股間に手を伸ばしてくる。
戸惑う大介のアレは女の誘いに動じてフニャフニャのままだった。
「あら?勃起させてくれないの?
私ね、生理前だからか、無性にセックスしたくてたまらないのよ」
いいわ、勃っていないのなら勃たせてあげる。
乃梨子はズボンのジッパーを降ろして
フニャチンをパンツの中から引きずり出した。