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世界で一番身近な女
第8章 夜の学校
「ここなら誰も来ないから、おもいっきり声を出してもいいぞ」
男の声が女の声に続いて聞こえる。
「誰か来たよ?」
「ヤバい!隠れなきゃ!!」
大介と乃梨子は慌ててパーティションの裏に身を隠した。
「ここはソファもあるからラブホテル代わりに使えるなぁと前々から狙っていたんだ」
さぁ、遠慮せずにこっちに来なよと
男が女の手を引いて美術室に忍び込んできた。
『この声って…』
聞き覚えのある声に、大介はパーティションから顔を覗かせて、聞き覚えのある声に主を確かめてみた。
『やっぱり!!』
男の声の主は生徒会長の近藤だ!
『あいつ、優等生ぶっているくせに女に手を出すなんて不良じゃねえか!』
大介は、今すぐ陰から飛び出して
近藤に罵声のひとつでも浴びせてやろうとしたが、
無粋なことはしないでと乃梨子が大介の腕をしっかりと握っていた。
「私、学校でエッチするなんて初めてだから興奮しちゃう」
こいつらが来なければ、そのセリフは乃梨子が口にするはずだったんだ!
不意に大介のペニスが乃梨子に握られた。
さっき、冷水で洗われてパンツの中から出したままだった。
「ね、私たちもエッチしよ…声を出さなきゃバレないわよ」
耳元で乃梨子が囁く、
シンと静まり返った美術室だけに
その声が、奴らに聞かれてしまうのではないかとハラハラしたが、後からの侵入してきた二人はお互いに興奮しまくっていてそれどころではないようだった。
チュッ、チュッ…
激しいキスをしている音が聞こえてくる。
やがて舌を絡ませ始めたのか、ズリュ、ズリュ、ズズズ…と唾液をすすり合う音に変わって行く。