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世界で一番身近な女
第9章 泌尿器科受診
健康保険証を母から奪うように受け取ると、
家を出てスマホで適当な医院を検索した。
大きな病院に行くと、色々と検査されそうで怖かったので、個人の開業医を探した。
「あった!ここにしよう」
少しだけ遠いけれど、
その方が知り合いと顔を合わせる事もないだろうと、ここから三駅向こうの佐々木泌尿器科を選んだ。
朝一番に受付けを済ませたというのに
予約診療の方々が多いのか二時間近く待たされた。
その間に問診票に必要事項を記入した。
- どのような症状ですか -
えっと…何て書けばいいんだろう…
悩んだ挙げ句、オシッコをする時にチンチンが痛いんですと、有りのままを書き込んだ。
診察の前に採血と検尿をお願いしますねと
問診票を渡すと別のナースが「こちらへどうぞ」と
採血室に案内してくれた。
『へえ~…小さな個人医院なのに、ちゃんとナースも働いているだ…』
てっきり医師が一人で何もかも執り行っていると思っていたから少し驚いた。
「私、新人だから採血が下手なの…
痛かったら言ってね」
右腕をゴムバンドで締め付けられて
アルコールで消毒されて細い注射針が突き刺さられた。
「いてっ!」
「あ、やっぱり?ごめんなさいね」
え~と、もう少し奥かしら?なんて言いながら新人のナースは体を乗り出してくる。
お陰で、彼女の白衣の胸に大介のグッと握りしめた拳がおっぱいにめり込んでしまう。
『こ、これって役得かも…』
そっと握り拳を開いておっぱいを揉んでやろうとすると「ダメダメ、ギュッと握っていてね」と彼女は大介の手指の動きを牽制した。
前屈みになる彼女の胸元からデコルテが丸見えになっていた。
思わず下半身が素直に反応して勃起したが、それと共に例の鈍痛がぶり返してきて、思わず「痛てて…」と声を漏らした。
彼女は、てっきり自分の採血が下手なのだと勘違いして、何度もごめんねと繰り返した。