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夫人は貢ぎもの
第5章 酒池肉林
「年甲斐もなく張り切りすぎたわい。
あとはお前達の好きなようにやれい」

儂はこの女とひと眠りするからなと言い放つと、
香奈惠を抱きしめて
たちまち高いびきで眠りに落ちた。

「さて、どないしまひょ?」

リードオフマンではない大岩は
黒木にお伺いを立てた。

「好きにすればいいと言ってたから
好きにやらせてもらおうじゃねえか」

お前、どっちの女を抱きたい?

黒木が大岩に問うと、
すかさず「奧さんに決まってまんがな」と即答した。

大岩は緊縛の時に
里子の身体にタッチするものの、
ここへ来てからまだ一度も抱くことが出来なくて
ウズウズしてたのだ。

「よし、じゃあ俺は秘書さんを抱かせてもらうか」

二人の男はそれぞれのお目当ての女に近づいた。
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