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バツイチと言わせない
第6章 歪んだ愛情
若干のタイムラグがあった後、
康介のスマホが震えた。

「はい」

『こんばんは』

希美子がガラス窓の向こう側で微笑む

『あれっ?どうしたの?』

浮かない表情の康介に何かあったのかと
希美子が聞いた。

康介はひょんな事から裏の蒼太母子に
希美子との関係がバレたと告白した。

「俺、希美子と付き合っていくことにしたと
母さんに話すよ」

『ちょ、ちょっと待って。それはまだ早いわ』

康介にしてみれば希美子との関係をオープンにして堂々と手をつないで街を歩きたかったし
デートもしたかった。

希美子にしても同じ思いだったが、
年齢差が違いすぎると思いを巡らせた。

もし、自分に息子がいて
自分と年齢の変わらない女と
息子が付き合いたいと言い出したら
どんな気持ちだろうかと思った。

『もう少し、もう少し時間をちょうだい…』

康介を好きな気持ちに偽りはないが
お互いにもっとよく知ってからでもいいんじゃないかしらと諭したが、
そのためにもオープンにしてお互いを知っていく必要があると康介も譲らなかった。

会話が堂々巡りをし始めた頃、
希美子の家のインターホンが鳴った。

『ごめん…お客さまだわ。
この事は明日ゆっくり話しましょう』

一方的に通話が切れた。

そっちから誘ってきたくせに…
僕をメロメロにさせたのは希美子なのに…

いざとなったらちょっと待てだって?
ひどいじゃないか!

康介は真っ暗な部屋の中で身じろぎもせずに
隣の希美子の寝室を凝視していた。
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