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バツイチと言わせない
第7章 決着
「もう、康介ったら…」
希美子が康介にキスしたその時
「お茶が入りましたよ~」と康介の母が部屋に…
見られた?二人は慌てて唇を離した。
「あらあら、お邪魔だったかしら…
コーヒーを置いたらすぐに出て行くから
どうぞ続きをお楽しみくださいませ~」
蒼太の母のように驚いてトレイを落とすこともなくコーヒーを机に静かに置いた。
「ごめんなさい!」
希美子は床に正座して深々と土下座した。
「私、決して息子さんをたぶらかそうとかそんなんじゃなくて…」
「わかってるわよ」
母も同じように床に正座して希美子と対峙した。
「えっ?母さん知ってたの?」
驚く康介に優しく微笑みながら
「だってあんた、昨夜あの男ともみ合いながら『俺の希美子に手を出すな!』って叫んでたじゃない。あれであんたたち二人がデキてるって私だけじゃなくあんな大声で叫んでたらご近所にもバレバレよォ~」
そう言ってケラケラ笑った。
「二人が付き合うのを許してくれるの?」
「お母さんね、案外とそういうところは寛大よ」
ただね…そう言いながら
希美子に諭すように語りはじめた。
「康介はまだ高校生だから
もしこの先入籍とか考えているのならば
せめて学校を卒業するまで待ってもらえるかしら?」
「はい。それはもう、重々承知しております」
希美子は床に頭が付くほど土下座した。
「あなたが引っ越してきた時ね、
可愛い妹が出来たみたいで嬉しかったけど、
年齢の近い娘に昇格ね」
「こんなバツイチでも許してもらえるのですか?」
「バツイチ?
私、その呼び方好きじゃないのよね。
そんなもの紙切れ一枚のものじゃない。
康介が気にしないのなら私も気にしないわ」
「でも、親父がなんて言うか…」
「なにも言えないんじゃない?
駆け落ち同然にまだ大学生だった母さんを親の反対を無視して奪った男だから」
「ええっ?そうだったの?」
「というわけで、性には早熟な家系なのよ。
希美子さん、これからも末永くよろしくね」
希美子が康介にキスしたその時
「お茶が入りましたよ~」と康介の母が部屋に…
見られた?二人は慌てて唇を離した。
「あらあら、お邪魔だったかしら…
コーヒーを置いたらすぐに出て行くから
どうぞ続きをお楽しみくださいませ~」
蒼太の母のように驚いてトレイを落とすこともなくコーヒーを机に静かに置いた。
「ごめんなさい!」
希美子は床に正座して深々と土下座した。
「私、決して息子さんをたぶらかそうとかそんなんじゃなくて…」
「わかってるわよ」
母も同じように床に正座して希美子と対峙した。
「えっ?母さん知ってたの?」
驚く康介に優しく微笑みながら
「だってあんた、昨夜あの男ともみ合いながら『俺の希美子に手を出すな!』って叫んでたじゃない。あれであんたたち二人がデキてるって私だけじゃなくあんな大声で叫んでたらご近所にもバレバレよォ~」
そう言ってケラケラ笑った。
「二人が付き合うのを許してくれるの?」
「お母さんね、案外とそういうところは寛大よ」
ただね…そう言いながら
希美子に諭すように語りはじめた。
「康介はまだ高校生だから
もしこの先入籍とか考えているのならば
せめて学校を卒業するまで待ってもらえるかしら?」
「はい。それはもう、重々承知しております」
希美子は床に頭が付くほど土下座した。
「あなたが引っ越してきた時ね、
可愛い妹が出来たみたいで嬉しかったけど、
年齢の近い娘に昇格ね」
「こんなバツイチでも許してもらえるのですか?」
「バツイチ?
私、その呼び方好きじゃないのよね。
そんなもの紙切れ一枚のものじゃない。
康介が気にしないのなら私も気にしないわ」
「でも、親父がなんて言うか…」
「なにも言えないんじゃない?
駆け落ち同然にまだ大学生だった母さんを親の反対を無視して奪った男だから」
「ええっ?そうだったの?」
「というわけで、性には早熟な家系なのよ。
希美子さん、これからも末永くよろしくね」