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バツイチと言わせない
第1章 出会い
ネットで何度もオナニーシーンは見ていたが
生のオナニーショーは初めてだ。

無音で女のあえぎ声さえ聞こえず、
己のシンボルを扱くシコシコという音の中で
康介は終焉を迎えようとしていた。

ティッシュボックスに手を伸ばしたその時、
希美子の動きが止まった。
かすかに電話の着信音が聞こえる。
やがて希美子はベッドから起き上がり別室に消えた。

おそらく電話は固定回線で
受話器を取りに行ったのだろう。

数分後、部屋に戻ってきた希美子は
黒のタンクトップと白いショーツを身に着けていた。

康介は着衣のオナニーショーを期待していたが、
やがて希美子は寝室の灯りを消してベッドに潜り込んだ。

さて、このエレクトしたシンボルをどう慰めようか…

起き出した康介はPCを起ち上げて
アダルトサイトをネットサーフィンした。

しかし、生のオナニーショーほどの刺激をうけることもできず、
いつしか康介のシンボルも力なく萎れてしまった。



暗いベッドルームで希美子は眠れずにいた。
かかってきた電話は
画廊オーナーの笹崎からだった。
画家として駆け出しの頃、
右も左もわからない希美子に
親切丁寧に指導してくれたのが笹崎だった。
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