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バツイチと言わせない
第2章 希美子の過去
当初、笹崎はそれこそ紳士であった。

元夫との離婚調停中も
親身に相談に乗ってくれて
的確なアドバイスもくれた。

50過ぎの年齢ということもあり、
希美子は笹崎を父親のように慕っていた。

「どうだいシングルになった記念に食事でも」

晴れて離婚が成立し、
シングルとして再起する希美子は
笹崎から食事に誘われた。

洒落たフレンチレストラン…
個室だったのでプライベートな会話も
ゆっくりできた。

「笹崎さん、今回は本当にお世話になりました」

「いや、私としては当然の事をしたまでだ」

希美子の離婚原因は夫の不貞行為であった。

もともと女性関係に乱れている男であったが、
結婚して男に尽くせば
女癖の悪さも改善してくれるものと考えていた。

しかし、希美子を心底愛してくれたのは最初の1年だけであった。

外泊することも度々で
ついに3年目に耐えきれなくなり
希美子から離婚を申し出たのだった。

だが、世間体を気にする夫は
なかなか首を縦に振ってはくれなかった。

それどころか希美子への愛情も薄れ、
いつしか希美子に手を上げるようになった。

そんなとき、
仕事の関係で懇意にしてくれる笹崎が
弁護士を手配してくれた。

「有能な弁護士先生で本当に助かりました」

「いやいや、彼もきっとあなたが美しいから
いつも以上に力を発揮出来たのでしょう」

そんな穏やかな雰囲気の中で
食事会の時間は過ぎていった。

夜も更けてそろそろ帰れましょうということになって笹崎と二人でタクシーに乗り込んだあたりから状況は一変した。
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