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勝家と半兵衛
第1章 さっき思い付いた
次の日、豊臣は織田とぶつかり合っていた。

信長は、勝家が懲りもせず刃向かったと勘違いしており非常にご立腹である。

「柴田勝家」

三成に名を呼ばれたためそちらに目を向ける。

「いいか、寝返りなど行ったら貴様の首を刈る。覚えておけ……行くぞ左近!」

「了解、三成様!」

三成と左近は戦線に走っていく。

その後ろ姿を無表情で見送っていると、背後から官兵衛を引き連れた大谷がやってきた。

「主も大変よな。まあこの男よりはマシか」

「コキ使ってるのはどこのどいつだ、あぁ?」

「ヒヒヒ……! さあ三成らに続こ」

大谷と官兵衛が行っても勝家はしばらく立ち尽くしていたが、覚悟を決めて歩きだした。
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