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Love is GAME
第4章 GAME3
家の近くに来ると、私は降りる事をタクシーの運転手に告げた。

「この近くなんですか?」

「ええ。あの細い道を曲がったところよ。」

まさかそこからしばらく歩くとは、思っていないでしょうけど。

「じゃあ、お疲れ様でした。」

わざわざタクシーを降りてまで、挨拶してきた彼。


この時、私はGAMEに勝ったと思った。


「おやすみなさい。」

「野村君も。おやすみなさい。」

そして彼はタクシーに乗って、反対方向へと向かって行った。

「ふふふ。」

私は道を曲がって、マンションに着くまでの道のりを、早々と駆け抜けた。

少しでも早く、笑いたかったからだ。

ここで笑ったら、変な人扱いされてしまう。

それでも、笑いは止まらなかった。


「おやすみなさい、ですって。」
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