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彼女のお母さん
第2章 母の秘め事
「ん?なに?」

良く聞こえなかったので、
美登里は前のめりになって
雄一に向かって顔を近づけた。


「俺…見ちゃったんです…」

あまりにも小さな声だったが、
確かに彼は見たと発言した。

「ん?何を?」

美登里はさらに顔を近づけた。

「モリマンの女…」

雄一の発したワードに美登里は愕然となった。

忘れようとしていた過去が鮮明に思い出された。

「おばさんがいやらしいことをしているのを
いっぱい見ました」

そう言うと雄一も身を乗り出して
美登里にキスをした。


「ちょ、ちょっと雄一くん!」

美登里は慌てて身を引こうとしたが、
雄一の強靱な腕が美登里の手をホールドして
逃げるのを妨げた。

そして、もう片方の手を美登里の後頭部にかけて
頭を引き寄せると激しい接吻を求めてきた。

「イヤ!何をするの!」

罵倒しようとして声を発するために開いた口に
すかさず雄一の舌が忍び込む。

「うううっ…」

美登里が嫌がっているのに、
そんなのはお構いなしに
雄一の舌がヌチャヌチャと音を立てて
美登里の舌を求めて絡んでくる。


雄一を突き飛ばそうと
雄一の胸板に手を添えたが
押し返そうとした手を
雄一のセリフで凍りついた。

「おばさんAV嬢だったんですね?
男とヤリまくったんでしょ?
黙って欲しかったら俺にもやらせてくれよ!」

もう何年も封印してきた[AV嬢]と言うワードに美登里の体から力が抜けて行った。
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