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彼女のお母さん
第6章 男と女の騙し合い
美登里と雄一が1戦を終えて
身支度を整え終わった頃、

同じようにビジネスホテルで
セックスしてきた瑠璃子と宗像が
二人仲良く帰宅してきた。


「ただいま」

宗像の後に続いて瑠璃子が部屋に入ってきたので
美登里は驚いた。


「あら、珍しい…
同じマンションに住んでいながら
フロアが違うと
全然寄りつかなかった瑠璃子が
我が家に来るなんて」


夕飯、一緒に食べる?と
普段通りの会話を瑠璃子に投げかけた。

「もちろんそのつもりよ。
駅でねお義父さんにバッタリ出会って
一緒に帰ってきたの」

瑠璃子も普段通りにそう言いながら、
玄関に脱ぎ捨てられているスニーカーに気付いた。


それは宗像も同じで
「なに?お客さん?」と訪ねた。

美登里が説明するよりも早く
雄一が奥の間から
「お邪魔してます」と顔を覗かせた。
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