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僕らの複数プレイ
第10章 巨乳ちゃん
日曜日になった。
立花さんを駅で出迎えた僕は、シェアハウスまで立花さんを案内する。

鎖骨が見えるVネック半袖ブラウスとロングスカートの立花さん。
梅雨の晴れ間で日差しが強く、胸の谷間に影ができる。
僕は生唾を飲み込む。

「ボロ家でしょ」
シェアハウスの前で僕は、立花さんに言った。

シェアハウスと言っても、外観は古い平屋建て一軒家だ。

「どんな家でも、親から離れて暮らせるのは羨ましいです」
立花さんがそう言って笑う。

「立花さんは両親と仲が悪いの?」
僕は立花さんに尋ねる。

「仲はいいですけど、漫画ばかり読んでると怒るから」
笑顔で答える立花さん。

「どこの家でも悩みは同じかもね」
そう言って僕は玄関のドアを開ける。

「カギを掛けてないんですか?」
立花さんが驚く。

「こんなボロ家、誰も泥棒に入らないよ。 それに、泥棒が入っても、何も盗むものが無い」

「ガンプラが盗まれますよ」

「誰かが作ったガンプラなんて、経済的には無価値だよ」

僕の言葉で、立花さんがまた笑う。
無垢な笑顔だ。
丸顔の立花さんの笑顔は、本当に愛くるしい。
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