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僕らの複数プレイ
第10章 巨乳ちゃん
靴を脱いでシェアハウスの中に入る二人。
僕はリビングに置かれた扇風機のスイッチを入れる。

「おじゃましまーす」
そう言って、立花さんはリビングを見回す。

「ここがリビングで、向かって右手の部屋がルームメートの部屋。 向かって左手の部屋が僕の部屋。 トイレ、風呂、キッチンは共有。 ルームメートは高校時代からの僕の親友なんだ」
僕は説明するような口調になる。

「ルームメートの方は今日は?」
立花さんが尋ねる。

「いないよ。 彼女とデートなんだ」
僕は立花さんに答える。

亮と祥子ちゃんは、今日は二人でどこかに出かけている。

立花さんが無言になった。
このシェアハウスの中で、今は立花さんと僕が二人っきりであることを、意識したのだろうか?

立花さんの沈黙が気になる。

その沈黙を破ったのは立花さん。

「えっと…お土産でクッキーを焼いてきました」
立花さんは自分のトートバックから紙袋を取り出す。

その女子力に、僕はくらっとする。

祥子ちゃんはクッキーなんて焼きそうにない。
亮と祥子ちゃんと僕の3人がシェアハウスにいるとき、料理を作るのは僕だ。

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