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第1章 はじめての３P

大柄な亮が、藤宮さんを組み敷き、ゆっくりと腰を動かす。
亮の下で、藤宮さんが苦悶の表情を浮かべる。
ギシギシとベッドが音を立てる。

藤宮さんは強く僕の手を握っている。
きっと痛いのだろう。
その痛みを僕も分担できればいいんだけど、それは無理だ。

僕は藤宮さんの手を握りながら、亮と藤宮さんのセックスを見ている。

僕はとても複雑な気分だ。

僕は藤宮さんに恋愛感情は抱いてないって思っていた。
そもそもオタクっぽい僕は、２次元に好きな女の子もいるし…。

でも、藤宮さんの処女喪失を目の前で見てると、何だか心が痛い。

僕は陰キャで、友だちは少なく、親友と呼べる存在は亮だけだ。
そんな僕の唯一の女友だちが藤宮さん。

僕の心のどこかに、藤宮さんへの恋愛感情があるのかもしれない。

「んッ…」
僕の手を握りながら、藤宮さんが声を漏らす。

僕の心が痛い。