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僕らの複数プレイ
第2章 観覧車、そして…
広い水族館の中を、二人で回る。
水槽の中をマンボウが泳いでいる。

会話が無くなり、黙って歩く二人。

これまではいつも、藤森さんと亮と僕の3人で行動をしていた。
話しの中心は、陽キャな亮。
僕は黙って話しを聞いていることが多かった。

でも、今は亮はいない。

僕が何か話さなきゃって、心が焦る。

「ふ…藤森さん、今日のワンピース素敵だね」
僕は声が上擦ってしまった。

「順平くんの髪型もかっこ良いいわよ。 染めたんだね。 美少年に磨きがかかった感じ」
藤森さんが僕を誉めてくれる。

「大学デビューってことで、昨日、生まれて初めて美容院に行ってみたんだ」
照れ笑いしながら話す僕。

陰キャな自分を変えたくって、僕は大胆に髪型を変えてみた。
昨日、美容院でナチュラルマッシュカット。
そして髪を茶色に染めた。
美容院から帰った後、家族は驚いてたけど…。

「私も髪を染めたいけど、家族が厳しいから」
そう言って、藤森さんが自分の髪に触れる。

藤森さんの髪は、高校時代と同じく黒いストレートロングだ。

こんな感じで少しずつ会話は弾むけど、僕はなかなかセックスの話しを切り出せない。
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