この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蒼い月光~くの一物語~
第13章 決戦!
「覚悟!」
解毒玉が効いてくれるのを待たずに、
千代は頭に挑みかかった。
あと数分!数分だけお待ちください!!
兵吉の叫びが声にならない‥‥
解毒玉の苦味が舌を痺れさせて
呂律が回っていなかった。
小太刀を逆手に持ち替えて、
頭の喉笛を目掛けて飛びかかった。
「ガハハ!甘いわ!!」
鉈を一振りすると、
その刃は千代の小太刀の刀身を捉え、
パキンと金属音を残して折ってしまった。
「ガハハ!覚悟しろや!!」
頭が鉈を振り上げた。
『やられる!!』
覚悟を決めた瞬間、
石つぶてが男の後頭部にぶつけられた。
コツン・・・ 勢いのない石つぶてだったが
千代を切りつけようとする意識を
逸らすには充分だった。
「誰だ~~!!!」
「千代さまに刃を向けるとは、
この不届もの!!!」
八重が息を切らしながら峠道を駆け上ってきた。
「八重!!」
来てはいけない!!
来ないで!!
力の限り叫んだが
八重は懐刀を解きながら駆け寄ってくる。
「千代さま、遅れまして申し訳ございません!!」
城を抜け出す千代に気づき、
慌てて後を追いかけたが
とんでもない老馬であったため
途中でヘバッてしまい、
馬を捨てて駆け上ってきたのだという。
「この不届きもの!!成敗してくれようぞ!!」
懐刀を脇に構え、
突き進んだものの
いとも簡単に身をかわされてしまった。
解毒玉が効いてくれるのを待たずに、
千代は頭に挑みかかった。
あと数分!数分だけお待ちください!!
兵吉の叫びが声にならない‥‥
解毒玉の苦味が舌を痺れさせて
呂律が回っていなかった。
小太刀を逆手に持ち替えて、
頭の喉笛を目掛けて飛びかかった。
「ガハハ!甘いわ!!」
鉈を一振りすると、
その刃は千代の小太刀の刀身を捉え、
パキンと金属音を残して折ってしまった。
「ガハハ!覚悟しろや!!」
頭が鉈を振り上げた。
『やられる!!』
覚悟を決めた瞬間、
石つぶてが男の後頭部にぶつけられた。
コツン・・・ 勢いのない石つぶてだったが
千代を切りつけようとする意識を
逸らすには充分だった。
「誰だ~~!!!」
「千代さまに刃を向けるとは、
この不届もの!!!」
八重が息を切らしながら峠道を駆け上ってきた。
「八重!!」
来てはいけない!!
来ないで!!
力の限り叫んだが
八重は懐刀を解きながら駆け寄ってくる。
「千代さま、遅れまして申し訳ございません!!」
城を抜け出す千代に気づき、
慌てて後を追いかけたが
とんでもない老馬であったため
途中でヘバッてしまい、
馬を捨てて駆け上ってきたのだという。
「この不届きもの!!成敗してくれようぞ!!」
懐刀を脇に構え、
突き進んだものの
いとも簡単に身をかわされてしまった。