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蒼い月光~くの一物語~
第13章 決戦!
『ん?恐怖のあまり気でも狂ったか?』
だが、よく見てみると
女の手には砲丸のような玉を掴んでいた。
「父母の仇!思い知れ!!」
千代が腕を振り下ろすと、
砲丸は男を目掛け真っ直ぐに襲いかかってきた。
とっさに男は鉈で砲丸を叩き落とした。
次の瞬間、砲丸は閃光を発して炸裂した。
爆風が男の足を、腕を、腹を、頭を吹き飛ばした。
谷底へ落下しながら男の最期を見届けた、
これで全てが終わった‥‥
もう、思い残すことはこれっぽちもなかった。
いや!違う!
この体は、この命は千代のものなのだ
無傷で千代に返すと誓ったではないか!
谷底に目をやると谷に流れてる川は
水量も豊富で水深もかなりあるようだ。
うまく行けば助かる!
朱里は千代の頭を抱え、来るべき衝撃に備えた。
次の瞬間、その衝撃が訪れた。
はるか上空から水面に叩きつけられた衝撃は、
水面ではなく
石畳に打ちつけられたかのようだった。
川の水は身を切るような冷たさだった。
濡れた着物が手足にまとわりついて泳げない‥‥
千代の体はどんどん川底に引きずりこまれ、
浮上することができない。
だが、よく見てみると
女の手には砲丸のような玉を掴んでいた。
「父母の仇!思い知れ!!」
千代が腕を振り下ろすと、
砲丸は男を目掛け真っ直ぐに襲いかかってきた。
とっさに男は鉈で砲丸を叩き落とした。
次の瞬間、砲丸は閃光を発して炸裂した。
爆風が男の足を、腕を、腹を、頭を吹き飛ばした。
谷底へ落下しながら男の最期を見届けた、
これで全てが終わった‥‥
もう、思い残すことはこれっぽちもなかった。
いや!違う!
この体は、この命は千代のものなのだ
無傷で千代に返すと誓ったではないか!
谷底に目をやると谷に流れてる川は
水量も豊富で水深もかなりあるようだ。
うまく行けば助かる!
朱里は千代の頭を抱え、来るべき衝撃に備えた。
次の瞬間、その衝撃が訪れた。
はるか上空から水面に叩きつけられた衝撃は、
水面ではなく
石畳に打ちつけられたかのようだった。
川の水は身を切るような冷たさだった。
濡れた着物が手足にまとわりついて泳げない‥‥
千代の体はどんどん川底に引きずりこまれ、
浮上することができない。