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蒼い月光~くの一物語~
第13章 決戦!
「千代さま!!!逝ってはいけませぬ!!!
戻って来なされ!!!」
必死で蘇生術を施した。
兵吉の濡れた体が燃えるように熱くなり、
湯気が立ち上りはじめた。
「息は・・・呼吸はしておりまするか?」
近くで心配げに見守っていた八重が声をかけた。
八重は水面に
叩きつけられる寸前のところだったが、
兵吉が追いつき抱き寄せ、
首と頭をかばってくれた。
だが着水の際に脚を折り動けずにいた。
『はっ!!!そうだ息だ!!
口移しで息を吹き込まなければ・・・!!!』
蘇生術とは心の蔵を押しながら
口移しで息を吹き込むこと・・・
師匠に教えられた言葉が鮮明に思いだされた。
「八重さま、どうか力をお貸しくださいませ!!」
兵吉は悲鳴にも似た声で
八重に手助けを求めた
蘇生術とは時間との闘い‥‥
たとえ息を吹き返しても
時間を要すれば寝たきりになることもあるとか…
「八重さま、息を・・・
息を吹き込んでくださいませ!!!」
「え?・・・」
「口移しで!!早く!!」
八重は脚を引きずりながら千代のそばに寄った。
覗き込んだ千代の顔が青白い・・・
死人のようだった
早く息を吹き込まなければ!!
八重は焦りながら唇を重ねた。
戻って来なされ!!!」
必死で蘇生術を施した。
兵吉の濡れた体が燃えるように熱くなり、
湯気が立ち上りはじめた。
「息は・・・呼吸はしておりまするか?」
近くで心配げに見守っていた八重が声をかけた。
八重は水面に
叩きつけられる寸前のところだったが、
兵吉が追いつき抱き寄せ、
首と頭をかばってくれた。
だが着水の際に脚を折り動けずにいた。
『はっ!!!そうだ息だ!!
口移しで息を吹き込まなければ・・・!!!』
蘇生術とは心の蔵を押しながら
口移しで息を吹き込むこと・・・
師匠に教えられた言葉が鮮明に思いだされた。
「八重さま、どうか力をお貸しくださいませ!!」
兵吉は悲鳴にも似た声で
八重に手助けを求めた
蘇生術とは時間との闘い‥‥
たとえ息を吹き返しても
時間を要すれば寝たきりになることもあるとか…
「八重さま、息を・・・
息を吹き込んでくださいませ!!!」
「え?・・・」
「口移しで!!早く!!」
八重は脚を引きずりながら千代のそばに寄った。
覗き込んだ千代の顔が青白い・・・
死人のようだった
早く息を吹き込まなければ!!
八重は焦りながら唇を重ねた。