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蒼い月光~くの一物語~
第7章 今成貞虎の寵愛

貞虎の手が朱里の股間を弄(まさぐ)る

だが、着物の上に馬乗袴を穿いていたので
裾を割って素肌に触れる事ができなかった。

「歯がゆいのぉ‥‥
どうだ朱里おてんと様の下で互いに生まれたままの姿になろうではないか」


朱里が肯定とも否定とも言えずに戸惑っていると、
貞虎は、さっさと着物を脱ぎ始めた。

「殿!危のうございます。
あまりにも無防備すぎます。
もし今、山賊に襲われたら‥‥」

「案ずるな、山賊がでる山は隣の山じゃ。
この山は大丈夫、ほれ、お前も早よう裸になれ」


もう、待てないとばかりに
股間のイチモツは天に向かってそびえ立っていた。

それは、見事な珍宝だった。
太く長く‥‥
記憶の中の父のモノが粗末に感じられた。


脱いだ衣服を敷布替わりに草むらに広げると

「おう、青空の下で裸になるのは気持ちいいのぅ」と 大の字に寝転んだ。

さあ、お前も早く‥‥

貞虎に催促されて、
朱里も一糸まとわぬ裸になった。

胸の膨らみと、股間の草むらを
器用に両手で隠していると

「ほれ、隠さなくともよい、
早よう、こっちへ来い」と手を取られ引き倒された。

間近で見る褐色の肌が眩かった。


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