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未亡人下宿~お部屋、貸します~
第4章 もう一人の下宿人、木下くん
「さあ、どうぞ遠慮なさらずに」
木下太郎君を我が家に招き入れて、
キッチンのテーブル席に座らせてあげました。
「もしかして誰かお客さんでも来られるじゃなかったんですか?」
彼はコンロの近くに用意してある具材を
目ざとく見つけてそう言いました。
「ううん、違うの、実はね…」
私は太郎君に
下宿人にまかないのサービスを始めようかなと思っているのと打ち明けました。
「うわ~、それは助かるなあ」
彼が言うにはコンビニ弁当にせよ、
バイト先のまかないにせよ、
どうしても毎回同じような食事になってしまうので
私の手料理は大歓迎だと言うのです。
「まかない付きなら下宿人も増えると思うのよ
できれば女の子も下宿してもらいたいわね
そして同じアパートに下宿する者同士で恋の花が咲いたりして…」
話ながら私は、
青春映画のストーリーのような事を想像しました。
「恋の花ねえ…
世の中、そう、上手く行かないからなあ」
太郎君は意味深にポツリと囁きました。
『もう!人がせっかく夢を描いてるのに
ムードぶち壊しじゃない!』
ちょっとムッとしちゃいましたが、
そんな気分は横に置いておいて
チャーハン作りに没頭する事にしました。
木下太郎君を我が家に招き入れて、
キッチンのテーブル席に座らせてあげました。
「もしかして誰かお客さんでも来られるじゃなかったんですか?」
彼はコンロの近くに用意してある具材を
目ざとく見つけてそう言いました。
「ううん、違うの、実はね…」
私は太郎君に
下宿人にまかないのサービスを始めようかなと思っているのと打ち明けました。
「うわ~、それは助かるなあ」
彼が言うにはコンビニ弁当にせよ、
バイト先のまかないにせよ、
どうしても毎回同じような食事になってしまうので
私の手料理は大歓迎だと言うのです。
「まかない付きなら下宿人も増えると思うのよ
できれば女の子も下宿してもらいたいわね
そして同じアパートに下宿する者同士で恋の花が咲いたりして…」
話ながら私は、
青春映画のストーリーのような事を想像しました。
「恋の花ねえ…
世の中、そう、上手く行かないからなあ」
太郎君は意味深にポツリと囁きました。
『もう!人がせっかく夢を描いてるのに
ムードぶち壊しじゃない!』
ちょっとムッとしちゃいましたが、
そんな気分は横に置いておいて
チャーハン作りに没頭する事にしました。