この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
JOY(濡れる女医)
第9章 処女を奪った男
電話をかけると
待ってましたとばかりにすぐに応対にでた。
「良かった。無視されるのかと思っていたよ」
電話の声はウキウキとしていた。
あなたの奢りで食事をごちそうして頂戴。
そう伝えると、喜んでご馳走させてもらうよと
返事がかえってきた。
奈美が選んだのは
宿泊先からさほど遠くない
高級フレンチ店だった。
値段に違わぬ料理は美味しくて
ワインも最高だった。
そんな些細な幸福感で
気づけば光太郎と親しげに会話も進んだ。
さて、会話はあの一夜の話題となった。
「ねえ、何故あの夜私を選んだの?」
「最初から君を狙ってたのさ。
遊び慣れてる子よりも
あの中でダントツに君が可愛かった」
「かと言って酔いつぶれた私を抱くなんて卑怯よ」
「でも君が…」
光太郎が言うには
本当にちゃんとタクシーで
部屋まで送り届けるつもりだったそうだ。
だがタクシーの中で
抱きついて甘えてきた奈美に、
きっとこれは誘っているのだと勘違いしたそうだ