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JOY(濡れる女医)
第9章 処女を奪った男
「私から?」
「うん。言い訳になっちゃうけど、
部屋に帰りたくないと言い出して…」
そう言われれば男としては、
てっきりホテルでお泊まりを催促してるのだと思ったのだそうだ。
「そっか…私からか…」
あり得る話だとおもった。
20代半ばで周りの友人たちは
初体験をとうに済まし、
自分だけが置いてけぼりにされた疎外感を
感じてたのも事実だ。
酒の勢いで誰でもいいから
女にして欲しいと思っていたかもしれない。
「でも、翌朝目覚めたら
ベッドに私一人だったのはどうしてよ」
「何度も君を起こしたけど
全然起きてくれなくて…
僕、あの日に田舎へ帰らなくては行けなくて
飛行機のチケットを取ってあったんだよ。
時間ギリギリまで君が目覚めてくれるのを
待ってたんだけどね…
だから枕元に置き手紙をさせてもらって
先に部屋を出たんだよ」
『置き手紙を?』
あの日、ロストバージンで気が動転していて
枕元になど目が届かなかった…
どうせなら
脱ぎ捨てた下着の上にでも置いててくれれば…
霧が晴れるように男に対するわだかまりは消えた。
「ねえ、お願いがあるの」
「何なりと」
「私、酔っていたから
あなたがどんなSEXをしてくれたのか
覚えていないの…
できればもう一度
ちゃんとあなたを知りたいの…」
数時間後、
二人はホテルの一室で
一糸まとわぬ姿で抱き合っていた。