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揉ませていただきます
第11章 女性編 幸雄と由美子
幸雄さんが再びマッサージをしてくれと言ってきた。

「えっ?」

「あ、いや…昨夜のようなスケベな事は抜きで…
俺、ほんとに貴女のマッサージが好きなんだよ」

露骨にイヤそうな顔をしてしまったのだろうか?

幸雄さんは弁解がましく
何度も何度も普通のマッサージと
真剣にお願いしてきた。


「そこまで言って下さるのなら…」

そう言いかけて静子はハッ!となった。

なんと由美子さんが柱の陰から顔を覗かせて
ニヤリと笑っていたのだ。

静子と由美子さんが
アイコンタクトをしてるのに気付かず

「じゃあ、俺の部屋でいつもの時間に…」と告げて
幸雄さんは自分の持ち場に去って行った。


幸雄さんが立ち去るのと入れ替わるように
由美子さんが静子の元へやって来た。

「今夜ね?今夜なのね?…で…何時なの?」

鼻息も荒く静子を問い詰める。

「11時です…」

由美子さんの迫力に負けて
静子は白状してしまった。

「わかったわ…じゃあ、こうしましょう」

由美子さんは静子の耳元で
小声で今夜の入れ替わるタイミングを提案してきた。


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