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揉ませていただきます
第5章 男性編 マッサージの依頼

「わかりました。
生きていることがこんなにも素晴らしいと
思ってもらえるように努力します」

誘われるままに指を沼地に沈めた。

「ああン!…」

指を挿してやると
女はか細い指でシーツを鷲掴んで可憐に喘いだ。


『いい女ではないか…』

子供を産めないというだけで
手放すとはバカな男がいたものだ。

女の体は正直に
健斗の指の動きにあわせて身悶えた。

健斗を呼び寄せる前に温泉に浸かったのだろう、
微かな硫黄臭が
女体自身の体臭と混ざり合い
いやらしい匂いをさらに濃厚にさせていた。


「貴方のモノも握らせて…」

女性客とよからぬ関係は
ご法度と女将に釘を刺されてはいたが、
これは人助けなのだ。

この一時間というマッサージタイムで
彼女を女としての自信を取り戻し、
明日への活力にしてあげるのが
今の自分に与えられた使命だと感じた。


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