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揉ませていただきます
第6章 男性編 客は女だけとは限らない

そんなある日の夜、
珍しく指圧のご指名があった。

健斗は気合い充分に客室を訪ねた。

指名してくれた客は
健斗と同い年ぐらいの男性客であった。

非常に体格が大きく
格闘系のスポーツでもしていたのか
かなりの筋肉質の男だった。


世間話をしながら指圧を続けていると
男性客はポツリと言った。

「隣さあ、どうやら新婚さんみたいなんだよね」

「さようでございますか」

「夕食が終わってからずっとなんだよね…」

何のことかと尋ねると

「この旅館、壁が薄いだろ?
ほら、耳を澄ませてみなよ」

客の言うように聴き耳を立てると、
隣の部屋から女の喘ぎ声が聞こえてきた。


「俺さあ…悶々としちゃってさあ…」
なあ、頼むよと男は
健斗の手を取って己の股間に導いた。

そこにはカチカチに勃起している
握り慣れたものがあった。


「お、お客様?な、なにを…?!」

「頼むよ、口か手で抜いてくれよ!」

ご冗談を…と笑ってかわそうとしたが、
男は切実な表情で
「俺…男が好きなんだ」とせがんだ。

「あんたがするのがイヤなら
俺に咥えさせてくれないか?」

瞬く間に体位を入れ換えられ、
健斗は男に組みしだかれた。

69の体位をとり、男は健斗の顔に尻を落とした。

男特有の汗に混じった体臭が健斗を襲う。



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