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揉ませていただきます
第7章 男性編 女将さんの欲情

健斗は女将さんが取り戻してくれた下着とズボンを穿き、
身支度を整えて女将の休憩室へ出向いた。

おそらくお灸をすえられるに違いない。

先ほどは近くに番頭さんがいたから
穏便に澄ませてくれたけど、
二人きりになれば
かなりの雷を覚悟せねばなるまい。


「失礼します」

ドアをノックし、なるべく失意に打ちひしがれている暗い声を発した。

「入って…」

頭ごなしのお入りなさいでもなく、
甘い声で返事が返ってきたので
健斗は調子が狂った。

部屋は消灯されていて、
ベッド脇にかろうじて
人影を見つけることが出来た。


「ドアを締めて鍵を掛けて頂戴ね」

指示どおりにドアを締めると
部屋は真っ暗闇となった。

「こっちへいらっしゃい」

女将がベッド脇のスタンドを灯してくれたので
仄かな灯りが点灯した。

その仄かな灯りに
浮かび上がった女将さんのシルエットは
一糸まとわぬ全裸であった。

呆然と立ち尽くす健斗の元へ女将は歩み寄り、
健斗の手を取って「来て…」とベッドに誘った。

「廊下であなたの下半身丸出しを見てから…
欲しくなっちゃた…」

「てっきり僕は今夜の事で
お叱りを受けるものだとばかり…」

「バカね、客商売をしていたら
あんなトラブルは日常茶飯事よ。
でもね、やっぱりストレスは溜まるわ…
そして私のストレス発散がセックスなの…」

早くに逝去した先代夫婦の後を継ぎ、
若くして女将となり経営してきたので
婚期を逃した彼女にとって唯一の楽しみは
若い従業員を捉まえて
この別室でセックスする事だった。

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