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揉ませていただきます
第10章 女性編 清掃係の由美子さん
「ねえ、静子さん。
あんた、どうやって幸雄さんを口説いたの?
まさか、あの人から言い寄ってきたの?」
「口説いたというか、そんなんじゃなくて…」
マッサージの流れで自然と…
そのように言葉を濁した。
舐め合っただけで
挿入は断れたと言うことは伏せて
曖昧に答えた。
「そう…じゃあ、今度、
マッサージの指名がかかったら、
私と入れ替わってよ」
有無を言わせぬ口調で
由美子さんはまくし立てた。
『あんなふうに部屋を飛び出したんだもの…
もう、ご指名なんてないと思うけど…』
そう想いながら、
指名があればねと軽く口約束をした。
翌朝、静子は驚いた。
腰がとても軽いのだ。
何というか、下半身に妙な充実感があった。
幸雄さんと顔を合わせたら、
どんな顔して合えばいいのかしら…
億劫だったが、それは取り越し苦労に終わった。
厨房で幸雄さんに会うと、
幸雄さんはいつもと変わらぬ口調で
「おっ、静子さん、おはよう!」
と明るく挨拶してくれたのだった。
ホッとして口角を上げて微笑みを浮かべると
幸雄さんは傍に寄ってきて
「昨夜はすまなかったな…
よかったら今夜…またお願いできるかい?」と言ってきた。