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愛の隠れ家
第7章 それぞれの結末
リネン室で激しい一線を繰り広げた光子は
満足げに恍惚の表情で
精液と愛液にまみれたシーツにくるまれて
エクスタシーの余韻に浸っていた。
男が静かに部屋を出て行く気配に気づき、
「ねえ、また来てくれる?」
と男の背中に問いかけた。
「ああ、また来るぜ。
次もキツい一発をお見舞いしてやるからな」
そう言いながらも
犯罪まがいの行為をしたのだから
このホテルには二度と近づかないでおこうと
光子には連絡先さえ教えずに
男は自分の部屋へ戻った。
その部屋には正気を取り戻した
見せたがりの女が拗ねていた。
「どこへ行ってたのよ!
目が覚めたらあなたがいないから
愛想を尽かされたのかと思ったわ」
「すまんすまん…
また俺たちの行為を見てくれる奴がいないかと
探し回っていたんだよ」
「それで?見つかった?」
「いや、めぼしい相手はいなかった…
だからホテルを変えて
またさっきのようなプレイを楽しもうぜ」
男はそう言うと
女と一緒にそそくさと身支度を整えて
ホテルを後にした。