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愛の隠れ家
第7章 それぞれの結末
女の愛液と
己の汁でまみれたペニスを洗いたかったが
一刻も早く立ち去ろうという気持ちが勝った。
ティッシュでそそくさとペニスを拭い、
静かに身支度を整えると
男は足音を立てぬように部屋を後にした。
ドアが閉まる音と股間の冷たさに
聡美は目が覚めた。
『久々にいい思いをしたわ…』
欲を言えば
さっきの男の連絡先を聞いておいて
欲しくなったら呼び出したかったが
一時のアバンチュールだと思ってあきらめた。
枕元にはせっかく取りに戻ってきて
持ち帰るはずだったバイブが転がっていた。
『これさえ持っていれば
また来てくれるかもしれないわ』
着衣を済ませ、バイブをタオルで包むと、
それを愛しそうに胸の谷閒にしまい込んだ。