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愛の隠れ家
第7章 それぞれの結末

『これは夢よ…』

愛子はエレベーターの壁に
おでこを付けて火照った熱を冷ました。

エレベーター内で男にセックスされたなんて…

しかも途中からは
自ら股を広げて男を迎え入れてしまった…

おまんこに指を入れて確認すると、
どうやら男は射精しなかったようだ。

『良かったわ…妊娠だけは避けられたみたい』


はっ!いけない!

お風呂掃除の途中だったわ!

聡美さん一人で怒ってるだろうなあ…



愛子は慌ててショーツとジャージズボンを履いて
掃除の途中だった305号室に戻るために
エレベーターの3階のボタンを押した。




夕刻、3人の女達は
それぞれに腰に気怠い疲労感を感じながら
職場を後にした。

いつもと変わらぬ景色であったが、
女達からはなんともいえぬ色気が漂っていた。


一番最後にホテルの従業員出入り口から出た愛子は
歩みを止めて後ろを振り返った。

見上げると夕闇の中に
妖しいネオンを点灯させたラブホが…


『これからもよろしくね』

愛子にとっては職場であると同時に
これからも素敵な思いをさせてもらえる
愛の隠れ家だと感じた。





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