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愛の隠れ家
第3章 他人のセックスを見てしまう

一方、305号室では、
風呂掃除を頼まれた愛子が
排水口から漏れ聞こえる
階下からの音声に釘付けになっていた。

『ここで挿入してもいいかな?』

『あん‥‥ダメよ、
ゴムを付けてくんなきゃ入れちゃダメ‥‥』

『そんなこと言うなよ…
ちゃんと外で出すからさ』

『ダメ、ダメ!やだ、ほんとにやめてよ…
あっ!いや!あああ~!!』

女の声が一段と高くなった。


挿入されたんだわ!

ダメだとか、イヤだとか言いながら
女の声は甘ったるく、
確実に男を誘っていたわ…

ああん‥‥私もセックスしたいわ
せめて指だけでもいい
今すぐ挿入(い)れたいわ

はっ!!ダメ、ダメ
今はお仕事中じゃない!
ダメよ愛子、はしたない事を考えちゃ…

疼く体にムチ打って、
愛子は体を起こして風呂掃除を始めた。

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