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愛の隠れ家
第1章 パートタイマー
「仕事は基本的に二人一組で行うの、
私があなたのパートナーよ、よろしくね」
横山聡美、年齢はおそらく
五十代半ばといったところだろうか。
豊満な体は
典型的な日本のお母さんといった風貌だった。
「ここがあなたのロッカーよ」
そう言って緑色の上下のジャージを手渡された。
作業着に着替えろということね‥‥
着ていた服を脱いで
ブラとショーツだけの姿を
聡美は舐めるような目つきで見つめた。
「やっぱり若いっていいわね~」
屈伸運動しながら聡美はそう言った。
「いえ、もうすぐ40ですから
そんなに若くないです」
謙遜のつもりで答えたのだが
「50のおばさんに比べれば十分若いって意味よ」と叱られた。
♪ピンポーン
呼び出しのチャイムがロッカールームに流れた。
聡美はすぐさま
備え付けの内線電話の受話器を取り、
フロントにダイヤルした。
「はい‥‥わかりました、
305号室ですね。
‥‥はい、すぐいきます」
受話器を置くと、
仕事よついてらっしゃいと
有無を言わせない態度で部屋を出て行った。