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愛の隠れ家
第1章 パートタイマー
『初日から気まずい雰囲気になっちゃった…』
とにかく今は仕事に集中しよう。
指定された部屋に行くと
乱れた形跡をそのままにしてあるベッドに
目を奪われた。
「あらあら、激しかったのね」
どこから手をつけていいのかわからないほどの
乱雑なのに、何故か聡美は嬉しそうだった。
「じゃあ、とりあえずタオル類をまとめて、
このバスケットに入れてくれる?」
口調は優しかった。
機嫌が直ったのかしら…
愛子はここぞとばかりに謝った。
イヤな気分のまま
1日を過ごすのがイヤだったからだ。
「あの・・・・さきほどはすいませんでした」
神妙に頭を下げると
「え?ああ…気にしないで~~。
私、なんとも思ってないからさあ~」
すこぶる上機嫌であった。
聡美は慣れた手つきで
ベッドからシーツを剥がしていく。
中央部には激しいシミができて
おもらしをしたようだった。