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TRUE COLORS ~PURPLE~
第17章 It's all right. 3
「はい、食後のコーヒー。」
テーブルに就かされ、コーヒーが目の前に置かれる。
「あらやだ。いいチョコがあるじゃない。一緒に頂いてもいい?」
「あ、はい。」
朝倉医師もコーヒを持って私の向かいに座る。
何をどう問えばいいのか分からなくて、コーヒーの湯気をぼんやりと見ている。
「ん。美味しい。」
「先生……」
「心配ないわよ。」
口にチョコを含んだまま、可笑しそうに笑ってから説明してくれた。
レイが男の人を一人、ここに連れてきたのだという。
レイがあまりにも取り乱していたし、
男性も気を失っていたようだから血液検査を始め様々な検査をしたのだそうだ。
だけど、結果は疲労と過労、軽い栄養失調によるものだと判断された。
その結果に納得しないレイが先生に喰ってかかっているところを
私が目撃してしまったのだという。
「全くねぇ。ここをどこだと、私を誰だと思ってんでしょうね?レイってば。」
ゆっくりとコーヒーを飲む朝倉医師。
「あの、レイはどなたをここへ?」
「身元確認になるもの、何も身に着けていなかったわ。
本人が気が付くか、レイが落ち着いたら分かるわ。」
あの男性はおそらく“EDEN”の男性ね。
血液検査で妙なものが検出され、すぐ調べに回したが。
彼の体内を浄化する点滴を疲労回復の点滴と共にするよう指示し、
レイには伏せたままにした。
EDENのことは
沙織ちゃんたちはまだ知らないでいいコト。
「レイがあんなに取り乱すなんて………。」
そうよね。あんなに取り乱すなんて
沙織ちゃんのことでしかなかったものね。
やっと、妹離れが出来た兄ってとこかしら。
過保護がちょっとは緩くなるといいわね、沙織ちゃん。
テーブルに就かされ、コーヒーが目の前に置かれる。
「あらやだ。いいチョコがあるじゃない。一緒に頂いてもいい?」
「あ、はい。」
朝倉医師もコーヒを持って私の向かいに座る。
何をどう問えばいいのか分からなくて、コーヒーの湯気をぼんやりと見ている。
「ん。美味しい。」
「先生……」
「心配ないわよ。」
口にチョコを含んだまま、可笑しそうに笑ってから説明してくれた。
レイが男の人を一人、ここに連れてきたのだという。
レイがあまりにも取り乱していたし、
男性も気を失っていたようだから血液検査を始め様々な検査をしたのだそうだ。
だけど、結果は疲労と過労、軽い栄養失調によるものだと判断された。
その結果に納得しないレイが先生に喰ってかかっているところを
私が目撃してしまったのだという。
「全くねぇ。ここをどこだと、私を誰だと思ってんでしょうね?レイってば。」
ゆっくりとコーヒーを飲む朝倉医師。
「あの、レイはどなたをここへ?」
「身元確認になるもの、何も身に着けていなかったわ。
本人が気が付くか、レイが落ち着いたら分かるわ。」
あの男性はおそらく“EDEN”の男性ね。
血液検査で妙なものが検出され、すぐ調べに回したが。
彼の体内を浄化する点滴を疲労回復の点滴と共にするよう指示し、
レイには伏せたままにした。
EDENのことは
沙織ちゃんたちはまだ知らないでいいコト。
「レイがあんなに取り乱すなんて………。」
そうよね。あんなに取り乱すなんて
沙織ちゃんのことでしかなかったものね。
やっと、妹離れが出来た兄ってとこかしら。
過保護がちょっとは緩くなるといいわね、沙織ちゃん。