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TRUE COLORS ~PURPLE~
第17章 It's all right. 3
「レバー、頑張った形跡がすこ~しだけあるわね。」
夕飯の膳をコツコツと指で叩いて、興味を少しこちらに戻してやる。
「う……。やっぱり苦手で。」
「もう終盤だから許してあげてもいいわよ。」
「え!ほんとですか!」
よっぽど、嫌いなのね。その喜んだ顔で分かるわ。
でも、ただじゃ済まさないわよ。
「美味しいチョコとコーヒー頂きながら、
恋バナ、聞かせてくれるんならね。」
あらあらあら。面白い。みるみるうちに真っ赤になっちゃって。
「恋バナなんて……。」
「そお?その真っ赤な顔が物語っちゃてるわよ?」
両手で頬を包み込む姿。ああ、可愛らしいこと。
今がチャンスよ?
レイがあんな状態の今が。
恋を知って、大人になっていくのよ。
なかなか口をわらない沙織ちゃんを、茶化したり
自身の過去の恋バナや経験談
オトコゴコロの可愛らしさなんかを話してやりながら
少しづつこちらのペースにして聞き出していく。
何といってもネンネちゃんなので、聞き出すのも一苦労。
でも。
沙織ちゃんが小さい頃よく読んで、持ち歩いていたあの絵本。
ギリシャ神話のエコーとナルキッソス
あれはよく覚えてる。
お気に入りだったわよね。
”children”の広大な敷地の中にある数ある公園の中でも
一番遠い公園の東屋で一緒によく読んだものね。
そうか、あの挿絵のナルキッソスに似た大人の人に恋をしたのね。
”己しか愛せなかったナルキッソス”
どうか、そういう人ではありませんよう。
挿絵に似た、だけのステキな大人の男性でありますよう。
そしてどうかこの恋が、沙織ちゃんの心の成長に善い影響を
たくさん与えてくれますように。
そう願いながら、ガールズトークは途中キャシーも呼び
夜遅くまで続いた。
夕飯の膳をコツコツと指で叩いて、興味を少しこちらに戻してやる。
「う……。やっぱり苦手で。」
「もう終盤だから許してあげてもいいわよ。」
「え!ほんとですか!」
よっぽど、嫌いなのね。その喜んだ顔で分かるわ。
でも、ただじゃ済まさないわよ。
「美味しいチョコとコーヒー頂きながら、
恋バナ、聞かせてくれるんならね。」
あらあらあら。面白い。みるみるうちに真っ赤になっちゃって。
「恋バナなんて……。」
「そお?その真っ赤な顔が物語っちゃてるわよ?」
両手で頬を包み込む姿。ああ、可愛らしいこと。
今がチャンスよ?
レイがあんな状態の今が。
恋を知って、大人になっていくのよ。
なかなか口をわらない沙織ちゃんを、茶化したり
自身の過去の恋バナや経験談
オトコゴコロの可愛らしさなんかを話してやりながら
少しづつこちらのペースにして聞き出していく。
何といってもネンネちゃんなので、聞き出すのも一苦労。
でも。
沙織ちゃんが小さい頃よく読んで、持ち歩いていたあの絵本。
ギリシャ神話のエコーとナルキッソス
あれはよく覚えてる。
お気に入りだったわよね。
”children”の広大な敷地の中にある数ある公園の中でも
一番遠い公園の東屋で一緒によく読んだものね。
そうか、あの挿絵のナルキッソスに似た大人の人に恋をしたのね。
”己しか愛せなかったナルキッソス”
どうか、そういう人ではありませんよう。
挿絵に似た、だけのステキな大人の男性でありますよう。
そしてどうかこの恋が、沙織ちゃんの心の成長に善い影響を
たくさん与えてくれますように。
そう願いながら、ガールズトークは途中キャシーも呼び
夜遅くまで続いた。